楽天が第4の携帯会社:6000億円を調達し基地局などに投資

楽天が第4の携帯会社になる可能性が出てきました。楽天さんもこの報道内容に対して「携帯キャリア事業への参入を検討しているのは事実」と認めており、携帯利用者は価格面において将来的に大きな恩恵が得られる可能性があります。

◆ 日経新聞 2017/12/14 2:00の記事

楽天は2018年1月にも総務省が新たに携帯電話向けに割り当てる電波の取得を申請する方針を固めた。25年までに最大6000億円を調達し基地局などに投資する。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクグループに続く第4の携帯電話事業者に名乗りを上げる。大手3社による寡占に風穴が開くことで、日本の携帯市場は新たな局面に入る。

ネットワークエンジニアの観点から考えますと、大手3社にとっては悲報のニュースですし、大手3社を顧客としている特定ベンダー(Cisco認定パートナーなど)にとっても、やや悲報なニュースであるかもしれません。

一方、6000億円の投資ということもり、IT関連の分野においても特需が発生してくれます。以前のような3キャリアによる打ち上げ花火状態にはならないですしこれに関連した大型案件を受注をできるのは特定のベンダーとなりますが、その影響は広がりを見せていくのは間違いなく、需要と供給の観点から、利益率の高い仕事が増えていく可能性があります。

◆ 日経新聞「主な通信事業者の特徴」画像

現在の契約数はこのようになっていますが、楽天さんが大手3社の寡占に風穴を開いてくれることで、スマホ料金が下がってくれそうな点については素直に嬉しいです。

でも、1社だけでどのように・・・と思って読んでいたところ、以下で納得しました。

現在の設備でも20年にも実用化される次世代無線通信規格「5G」に対応できるため、5G開始を待たずに投資を急ぐ。順次通信設備を増やし都市部を中心に全国展開する。通信回線を借りているドコモとも協議する。

あとは6000億円はどのようにして調達するのかという点は疑問ですが、期待しています!※ 追記:6000億円は「金融機関から有利子負債」で調達するということでした。

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