内閣府:災害用の無料WiFi(00000JAPAN)を悪用した攻撃に注意喚起

現在、3キャリアによって災害時用の無料Wi-Fi(00000JAPAN)が提供されていますが、内閣サイバーtwitterから以下のような注意喚起がされています。

つまり、利用に際して以下の2点について注意する必要があるということです。

◆ 注意点1:通信が暗号化されていない

先ず「通信が暗号化されていない点について注意しましょう」とありますが、これについては例えば、スタバWi-Fiなどの無料Wi-Fiと同じ問題点であることから、通信先となるサーバ側とhttps通信(暗号化通信)ができていれば問題ありません

例えば、PCのWebブラウザで以下のように「保護された通信」と表示されている場合や、

鍵マークが表示されている場合、こちら側がブラウザ上で入力する情報は漏えいしません。

スマホの場合には「鍵マークとグリーン状態」になります。

上図のように「鍵マーク」や「グリーン状態」がない場合には、暗号化通信されていないので通信傍受される可能性があるので注意しましょう。裏を返せば、通信傍受されたとしても良い通信だけ(情報収集だけ)にしましょうということです。

注意点1についてさらに詳細について知りたい場合には、以下の記事もご参考下さい。

⇒ スタバフリーWi-Fi(at_STARBUCKS_Wi2)セキュリティに関する勧告、安全か危険か

◆ 注意点2:同じ名前のSSID(00000JAPAN)を使用した不正なAPによる情報奪取

3キャリアが提供する正規の無線アクセスポイントとは別に、悪意のある人が用意した不正な無線アクセスポイントから発せられる同じSSID(00000JAPAN)の電波に注意しましょう、ということですが、これはITエンジニア以外の方が正規APなのか、不正APなのかを判別するのは先ず無理だと思います。

そこで内閣サイバーtwitterでは、そのような危険性があるので以下の注意喚起をしています。

確かにこれが最も重要です。無料Wi-Fi通信においては、安否確認や情報収集のみに利用し、ID、パスワード、個人情報の入力を避けるということです。

また、4G通信・LTE通信が可能な状態であればその通信の利用が推奨です。

ただし、基本的に通信傍受される可能性は低いですし、不正なAPの存在の可能性も低いので、通信傍受がされても良い「通信容量が大きい動画参照が必要である場合」「多くの情報収集を行いたい場合」には00000JAPANを活用して、いざという時の4G通信の容量を確保しておくことも重要です。以上、ご参考頂ければ幸いです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加