OSPFネイバー、EIGRPネイバー、BGPネイバーを確立するための条件、確認項目の一覧

OSPF、EIGRP、BGPにおいてネイバー確立するための条件をまとめました。

本記事のネイバー確立の条件はOSPFとEIGRPの場合、以下の状態であることが前提です。

・ ルーティングプロトコルを有効にしたI/Fがダウンしていないこと。
・ ルーティングプロトコルを有効にしたI/Fに適切なIPアドレスが設定されていること。
・ ルーティングプロトコル上でpassive-interfaceが誤ったI/Fに適用されていないこと。
・ ACLによってルーティングプロトコルのパケットがブロックされていないこと。

OSPFネイバーを確立させるための条件

OSPFネイバーを確立するためには、以下の6項目をネイバールータと完全に一致させる必要があります。1項目でもネイバールータと値が異なればネイバーは確立できません。

1. エリアID
2. 認証設定の値 ( 認証が有効な場合 )
3. ネットワークマスク
4. Helloインターバル
5. Deadインターバル
6. スタブエリアフラグ ( オプション値 )

これらの内容はCCNA/CCNP試験、CCIE筆記試験、CCIEラボ試験で役立つのでしっかり暗記しましょう。さて、上記の内容は参考書でも書かれているレベルですが、CCIE対策として一歩踏み込みますと、OSPFネイバーではネイバーI/FのMTUサイズを一致させる必要があります。

7. 隣接するI/FのMTUサイズ

ネイバーが確立されないというより、show ip ospf neighbor で見ると ” exstart/exchange ” 状態となり、そこから進まないというのが正しいです。例えば、もしCCIEラボ試験でこの事象に出くわした時のソリューションは次の2つです。本来は①で対応すべきですが、問題文から判断して①の対応が認められない場合、②のソリューションにより問題解決をします。

① OSPFネイバー間でMTUサイズを合わせる
② MTUサイズのミスマッチを無視させるコマンドを設定する

(config-if)# ip ospf mtu-ignore

EIGRPネイバーを確立させるための条件

EIGRPネイバーを確立するためには以下の4項目をネイバールータと完全に一致させる必要があります。1項目でもネイバールータと値が異なればネイバーは確立できません。

1. EIGRPのAS番号
2. EIGRPのメトリックのK値
3. ネットワークマスク
4. 認証設定の値 ( 認証が有効な場合 )

BGPネイバーを確立させるための条件

BGPネイバーを確立させるためには以下の2項目をネイバールータと完全に一致させる必要があります。1項目でもネイバールータと値が異なればネイバーは確立できません。

1. BGPのAS番号
2. 認証設定の値( 認証が有効な場合 )

また、BGPネイバーを確立する上で上手くいかない場合には次の点について確認しましょう。

① neighbor x.x.x.x remote-as AS番号 で設定した宛先IPアドレスに間違いがないかどうか

② neighbor x.x.x.x remote-as AS番号 で設定したAS番号に間違いがないかどうか

③ ネイバーの宛先IPアドレスにloopbackインターフェースのIPアドレスを指定している時、
neighbor update-sourceコマンドで該当するloopback I/Fを指定しているかどうか

④ ネイバーの宛先IPアドレスにloopbackインターフェースのIPアドレスを指定している時、
EBGPの場合、上述「3」に加えてebgp-multihopコマンドでTTLを適正値にしているかどうか

以上となります。CCIEでも仕事でも役立つ内容ですので、ご参考頂ければと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加