CCIEラボ試験を予約して受験する2回目以降のタイミング

CCIEラボ試験を一発合格できれば万事OKなのですが、残念なことに1回目が不合格になった場合、どのくらいの期間を空けてから2回目にチャレンジするのが良いのかを経験に基づいてお話したいと思います。参考になるところがあれば幸いです。

CCIEの「学習時間」と「流れゆく月日」との関係

先ず、当方の場合、CCIEラボ試験の勉強開始日から試験日に向かって1日の平均的な学習時間の推移は以下のような結果となりました。

試験日の直前ともなれば、一般的に誰もが時間ある限り勉強に励むことになると思いますが、
CCIEを受験する事を決心してから受験日に至るまで同じモチベーションで学習し続けることは難しく、それにより日々の学習時間が異なってきます。

なかだるみの時期もあれば、受験料金の振込み後からの追い込み時期があるなど様々です。

                      

それぞれの時期における説明は以下の通りです。

1. 試験勉強開始

さあ、スタート!という意気込みやCCIE参考書や学習機材を収集する楽しみもあり、この時はモチベーションが上昇していきます。また、試験範囲やCCIE参考書などを読むにつれて範囲の広さを少し認識できるので、学習時間も少しずつ増えてきます。

2. 学習アイテムの収集完了

試験勉強と学習アイテム(CCIE参考書、workbook、検証機)の収集は並行して行っており、学習アイテムの収集が完了するころには、モチベーションと学習時間はちょっとしたピークを迎えます。しかし、学習アイテムが揃うと一種の達成感が生まれてしまいこの頃から少しずつ学習時間が減少していく傾向にありました。

3. 試験範囲の広さを認識

どれだけ学習しても全範囲カバーできないと感じる無力感や、長く険しいCCIEへの道のりでのなかだるみ時期とも重なり、平均的な学習時間が比較的少ない時期となりました。この時期は例えば大切な家族なことを想いモチベーションを高めることが大切です。

4. CCIE受験料金の振込完了

さすがに試験日が近づいてくると、焦りやプレッシャーなどから自然と学習時間も増えてくると思います。また、高額なCCIE受験料金である現金を見て、実際に試験料金を支払うことで 「絶対に合格しなければ!」 との想いが強くなるので、この時期は今までにない頑張りが発揮できるようになります。従って、グラフも二乗に比例するような結果となっています。

CCIEラボ試験の2回目以降の受験タイミング

残念にも1回目のCCIE受験が不合格となり2回目の受験をすることになった場合、どのくらい期間を空けてから次のチャレンジをするのがいいのでしょうか。もちろん、仕事の都合などを第一に考えて、案件の忙しさのピークになりそうな時期の受験は回避したいところです。

次に、一回目の受験後にあまりに自分の実力とCCIEラボ試験との難易度とがかけ離れていると感じた場合、半年間くらいは期間を空けてしっかり基礎から学習し直すことをお勧めします。

さて、そうではなくて惜しかったという方や5割以上は得点できている方は、あまり時間を空けずに再受験することをお勧めします。具体的には、2、3ヶ月後くらいの受験がお勧めです

理由として大きく3つあります。

第一に「モチベーションの高さや悔しさが残っている」状態であることから、かなり集中して学習できるということが挙げられます。

第二に、次の受験を例えば2ヶ月後にした場合、もう残り2ヶ月しかない訳であり「頑張らざる得ない状況であることから、これまた集中して学習する結果」になります。試験までの期間をあまり空けてしまうと、気が抜けてしまうことからピーク時よりもかなりダラダラなペース、かつ、中だるみな期間が生まれる可能性が高くなります。

第三に「勉強のやり直しに多くの時間を奪われることを避ける」ためです。30代以上の方は、記憶力も低下してきていますので、あまりに期間を空けると勉強のやり直しが結構な量になってしまいます。もちろん、その反復学習によって技術力が定着していくのですが、CCIEを取得できるレベルのピーク時の技術力を記憶に定着させるというのは気の遠くなるような学習量となってしまいます。もちろん一定レベルは記憶の完全な定着が必要ですが、ある程度の知識は脳内の DRAM に格納した状態で試験に臨んでも合格できます。

冒頭でも申し上げた通り、できる限り「仕事が忙しいピークを避けること」は最も重要ですし自身の実力と合格に必要な実力とがあまりにかけ離れている場合には、半年間くらいは期間を空けた方が良いでしょうし、自身の仕事環境や経済事情など総合的に考えて、2回目の受験日を設定することが重要ですが、上述のこの記事もご参考頂ければ幸いです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加