KDDI:船舶向け新衛星通信サービス「イリジウム Certus」の提供

KDDIは、2019年2月1日より、海運業界をはじめとする船舶向けに、地球全域でクリアな音声や快適なデータ通信が可能な衛星通信サービス「Certus350」の提供を開始します。

なお、「Certus350」は、Iridium Communications Inc. の提供する、衛星通信サービス「イリジウムCertus」をもとにしております。

イリジウム社の従来サービスは最大通信速度134kbpsまでの対応でしたが、「Certus」は、サービス開始当初は最大352kbpsに対応し、さらに、2019年夏には704kbpsにアップグレードします。なお、今後1.4Mbpsにまで対応可能となる予定です

Source:KDDIニュースリリース 2019年1月21日

「Certus」は地球全域をカバーする低軌道周回衛星のため、静止衛星では提供が難しい北極海航路を進む船舶や航空機、南極大陸の基地設備においても、より快適なデータ通信サービスの提供が可能となります。

また、地上上空3.6万kmにある静止衛星に比べて、地上から衛星までの距離が780kmと近いため、音声やデータの送受信にかかる遅延時間が短いという特徴があります。

さらに、高品質音声コーデックの採用によりセルラー電話並みのクリアで安定した通話品質となり、最大3チャンネルでの同時通話が可能です。加えて、周回衛星のため衛星を追尾する必要がないことから、通信アンテナに駆動部の取り付けは不要となり、衛星追尾型よりも小型・軽量で故障が少なく、より低コストでご利用可能です。

イリジウム社は2018年5月にIMO (国際海事機関) から事業者としてGMDSS の承認を受け、Certusは2020年以降GMDSSの正式適用を受ける予定です。

Source:KDDIニュースリリース 2019年1月21日

◆ イリジウム Certus (サータス) (SM) とは

イリジウム Certus (サータス) (SM) は、2019年1月に打上げを完了するイリジウムの新衛星システム イリジウムNEXT により提供される新しい衛星通信サービスです。上空780キロを周回する66基の衛星を経由して通信を行うため、遅延を感じることなくご利用いただけます。
北極・南極を含む地球全体をカバーし、北朝鮮を除いた全世界で通信がご利用いただけます。

http://www.kddi.com/business/satellite/iridium/certus/

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