楽天モバイルの周波数:総務省、携帯電話の電波 周波数の配分見直しで検討

楽天モバイルに追い風となる可能性があるニュースが飛び込んできました。

公共の電波の有効活用に向けた総務省の有識者会議で、楽天モバイルが割り当てられている周波数が少ないなどとして配分を見直すよう求めました

これに対して、ほかの携帯大手3社は慎重に検討するべきだとして意見が分かれ、今後、会議で検討を進めることになりました。

23日の会議では携帯電話の電波について話し合われ、NTTドコモ、KDDI、それにソフトバンクも出席しました。

この中で、ことし4月から携帯電話事業に本格的に参入している楽天モバイルの山田善久社長は「割り当てられている周波数が圧倒的に少なく、ほかの大手3社が使っている電波の届きやすい周波数の枠がないことは公正とは言えない」と述べました。

そのうえで公正な競争環境を確保するため、電波の届きやすい周波数を再配分する仕組みを導入するとともに、今後、新たな周波数を割り当てる場合には新規の事業者を優先するよう求めました。

これに対して、ほかの大手3社は周波数の再配分には設備の改修などで多額の費用が必要になる可能性があるとして、慎重に検討するべきだという意見を述べました。

会議では、こうした意見を踏まえて検討を進め来年夏までに報告書をまとめることにしています。

2021年夏までに報告書をまとめるということで少し先の話となりそうですが、楽天モバイルに現在よりも多くの電波が割り当てられることになれば、電波環境は大幅に改善される可能性があります。ただし、キャリア3社の設備改修に伴う周波数の再配分は大反対でしょうし、今後どのように議論が進められるのか注目です。

電波状態の改善という観点では周波数の再配分以外の手法もあると思うので、色々な角度から議論を深めていただきたいところです。

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