KDDI:楽天と「通信設備と決済」で業務提携、ローミング相手がdocomoではなくKDDI

◆ KDDI、楽天と業務提携 通信設備や決済で連携

KDDI(au)は楽天と業務提携すると発表した。KDDIはスマートフォン(スマホ)決済で楽天が持つインフラを活用する。ローミング(相互乗り入れ)契約も結び、楽天が2019年秋に携帯事業に参入する際、通信設備を貸し出す。国内携帯電話市場は3社の寡占に楽天が挑む構図だったがKDDIと楽天が手を組む。

携帯電話の基地局の整備にはコストと時間がかかるが、楽天は開始当初から全国でサービスを提供できるめどが付いた。KDDIはローミングを提供する代わりに、スマホ決済やネット通販などで楽天の基盤を活用する。楽天の決済サービスの加盟店舗でauの決済サービスも使えるようにする。楽天のネット通販の物流インフラも共同で使う。

国内の携帯電話事業はNTTドコモなど大手3社の寡占で飽和状態にあり、大きな成長は見込みづらい。インフラの投資や維持にコストがかかり、料金の値下げ圧力は高まる。通信事業はこれまでのような高収益が期待しづらい転換期を迎えている。各社は通信を利用した金融サービスやネット通販などサービス事業への関心を高めている。

KDDIがライバルでもある楽天と手を組むのも、「非通信」分野を強化するためだ。楽天は決済などのサービス分野で先行している。決済や金融などのサービスをどれだけ広げられるかが、競争の焦点になってきた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3722142001112018000000/

昨日のNTTドコモさんによる値下げ表明により、通信大手3社の株価は大幅に下落しました。

本日は絶好の買い場となったのか分かりませんが、KDDIさんの本日の中間決算を見て一安心というところでしょうか。引き続きパニック相場となるかもしれませんが。

以下は、KDDIさんの「2019年3月期第2四半期決算説明会」におけるプレゼンテーション資料の抜粋となります。いつもながら分かりやすく読みやすい資料です。

Source:http://www.kddi.com/corporate/ir/ir-library/presentation/2019/

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