スマホゲームのGPS位置情報を捜査に利用か

◆ スマホゲーム、捜査に利用か GPSで個人位置把握

捜査当局がスマートフォンゲームの運営会社を通じ、衛星利用測位システム(GPS)機能を使って事件関係者の位置情報を取得している可能性が高いことが分かった。検察の内部文書に取得方法を詳細に示した記載があり、当局が捜査上必要な場合に企業などに令状を示さず報告を求める手続き「捜査関係事項照会」で取得できるとされていた。

大手携帯電話会社から当局が位置情報の提供を受ける際は、令状が必要とされているため、ゲーム会社を通じる手法が「抜け道」になり得る。GPSを巡っては、二〇一七年三月の最高裁判決が深刻なプライバシー侵害を指摘し、令状なく端末を取り付ける捜査手法を違法と認定した。当局が実際にゲーム会社から取得していれば、問題性の高い取り扱いと言える。

 内部文書に記載されているゲーム運営会社は三社。いずれも自社のホームページに「政府機関からの要求で個人情報を開示することがある」などと記している。

 この文書は共同通信が入手した、検察内部で共有されているリスト「捜査上有効なデータ等へのアクセス方法等一覧表」。リストによると、対象者のメールアドレスや氏名、住所、携帯電話番号などを三社に伝達すると、運営会社はそのユーザーが使うスマホの位置情報を提供する。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201901/CK2019011402000103.html

ちなみに、AppleのTransparency Reportでは2018年1月~6月で446回の開示要求を受けて、そのうち85%は情報提供を行っていることが分かります。

https://www.apple.com/legal/transparency/jp.html

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