auアップグレードプログラムDXと、softbank半額サポート+の4つのデメリット

KDDI auとソフトバンクは以下の端末補助プログラムが提供されることになります。

◆ KDDI au:アップグレードプログラムDX(2019年10月1日から提供開始)

◆ Softbank:半額サポート+(2019年9月13日から提供開始)

KDDIもソフトバンクも「半額」という言葉を強調していますが、これらのプログラムをよく読めば分かりますが、半額でスマホは購入できません。それどころか金額は割高になります。

この記事では「アップグレードプログラムDX」と「半額サポート+」に共通するデメリットを紹介します。※ 2019年9月30日まではアップグレードプログラム「EX」という名称です。

アップグレードプログラムDX・半額サポート+のデメリット 1

デメリットその1:購入金額は、アップルストア―のSIMフリー機よりも高くなる

半額になると言いますが、それは2年後にスマホを返却して、さらに指定したスマホをさらに新しく購入することが前提条件です。つまり48回払いで購入する場合は費用が高くなります。

先ず、アップルストアで販売されているSIMフリー機は以下の金額となっています。

◆ iPhone 11:64GB 6.1インチ Liquid Retina 74,800円(税抜)~

◆ iPhone 11 Pro:64GB 5.8インチ Super Retina 106,800円(税抜)~

◆ iPhone 11 Pro MAX:64GB 6.5インチ Super Retina 119,800円(税抜)~

次に、半額サポート+で購入した場合の金額は以下の通りです。SIMフリー機に比べて約1万円ほど高いことが分かります。購入する場合は89,280円の支払いが必要です。

auのアップグレードプログラムEX(9月13日時点ではEX)でも同様の金額であり、88,992円の支払が必要となります。※実質50%オフとありますが、スマホを返却した場合の値段です。

※ この実質50%オフの料金は、以下の別途支払う必要がある9,360円が含まれていません。

アップグレードプログラムDX・半額サポート+のデメリット 2

デメリットその2:別途 9,360円の支払いが必要となる

KDDI auとsoftbankのiPhone 11は、SIMフリー機のiPhone 11よりも約1万円高いと説明しましたが、正確に言うと実は約2万円も高いiPhone11になってしまいます。

それが毎月発生するプログラム使用料金の「毎月390円」です。これを2年間支払い続けると、その合計金額は9,360円です。

以上の費用面からも分かる通り、3キャリアでiPhone 11を購入するよりもアップルストアでSIMフリー機を購入した方が約2万円安く入手することができます。そして、KDDIやSoftbankと契約したい場合はSIMカードのみを購入(契約)すればOKです。

もし、2年後にスマホを買い替えたい場合でもそのSIMフリー機をアップルストアで売れば良いだけです。Androidスマホを購入したい場合は中古ショップで売れば良いだけです。

アップグレードプログラムDX・半額サポート+のデメリット 3

デメリットその3:利用中のスマホが破損した場合は別途20,000円の支払いが必要

2年後にスマホを返却する時になって破損している場合、会社指定の回収条件を満たしていない場合は別途2万円の支払いが必要となります。

機種変更の翌月末までに加入時に購入した機種を回収、査定完了すること(当社指定の回収条件を満たしていること)。回収した機種が査定条件を満たさなかった場合、20,000円(不課税)のお支払いが必要です。割賦債務が完済済みである場合および回収機種が査定条件を満たしていないときにお客さまの割賦残債務が20,000円以下の場合は、本特典は利用できません。

2年後にスマホを返却する時に備えて、とても気をつけながら使用しなければいけないことを意味します。これはとてもストレスに感じることはないでしょうか。

アップグレードプログラムDX・半額サポート+のデメリット 4

デメリットその4:2年後にキャリアが指定したスマホを購入する必要がある

2年後にスマホを返却した後、キャリアが指定するスマホを購入する必要があります。つまり実質的に4年縛りとなってしまいます

48回割賦で購入した対象機種を24ヵ月利用後、25ヵ月目以降に「半額サポート」「機種変更先取りプログラム」いずれかの指定機種に機種変更すること。機種変更の翌月までに旧機種の回収、査定完了が必要(社指定の条件あり)。査定条件を満たさなかった場合、20,000円(不課税)のお支払いが必要。

以上のデメリットから、安いSIMフリー機をアップルストアで購入して、キャリアと契約することが最もお得であることは間違いありません。正直、メリットは分かりません。おそらく、例えば、iPhone 11を 74,800円 で一括購入できない場合にメリットがあると思っている人がいるかもしれませんが、アップルストアでも分割で月額3,366円で購入が可能です。

そして、月額3,366円×24回支払えばiPhone 11は自分の所有物になります。一方、キャリアのアップグレードプログラムDXや半額サポート+では、2年後には返却する必要があります。

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