KDDI:国内初の自治体運営のドローン配送事業(長野県伊那市)

◆ ドローン配送事業:伊那市支え合い買物サービス「ゆうあいマーケット」の本格運用開始

KDDIニュースリリース:2020年8月5日

長野県伊那市はKDDI と「空飛ぶデリバリーサービス構築事業」としてともに実証を重ね構築した、ドローンによる商品配達を行う支え合い買物サービス「ゆうあいマーケット」 を、伊那ケーブルテレビジョンと2020年8月5日から開始します。

少子高齢化に伴う買い物困難者が増加する中、食料品などの日用品をケーブルテレビのリモコンで手軽に注文しドローンによる当日配送を実現することで、買い物困難者を支援するとともに、買物支援の担い手不足などの地域課題解決を図っていきます。

配送用ドローンは、KDDIのモバイル通信ネットワークに対応し、目視外自律飛行、遠隔監視制御が可能なスマートドローンです。日用品など最大5kgまで積載し約7km離れた地点までの配送を行います。また、本サービスは、ドローン配送だけでなく地域住民の見守りを行う集落支援員による陸送も実施する、新テクノロジーとマンパワーを融合したサービスとなります。

◆  利用方法

(1) ケーブルテレビの画面で商品を注文します。午前11時までに注文を受けた商品は、その日の夕方には利用者宅へお届けします。

(2) 注文された商品は、ドローンを使って近隣の公民館まで配送されます。ドローンで運ぶことのできない荷物については、軽自動車で運ばれます。

(3) 利用者はドローンの着陸地点である近隣の公民館に荷物の受け取りに行きます。
取りに行くことができない場合は、ボランティアが配達を行います。

(4) 支払いはケーブルテレビ利用料と一緒に口座振替で支払うため、手間がかかりません。

◆ 対象地域
伊那市長谷地域の非持・溝口・黒河内・中尾区からサービスを開始し、順次、地域を拡大

◆ 注文システムについて
テレビ放送にインターネット通信を連携させたハイブリッド・キャストデータ放送システムを使ってテレビから注文を行うことができます。リモコンを使うため、操作が簡単です。

なお、ケーブルテレビを用いたこのシステムは、買物だけでなく、AI乗り合いタクシーの予約や、見守りサポートといった機能も搭載しており、将来的には、遠隔診療車の予約機能などを加えて利用ができるようになる予定です。

4. 配送に利用するドローンについて
配送に利用されるドローンは、KDDIのモバイル通信ネットワークに対応し目視外自律飛行、遠隔監視制御が可能なスマートドローンです。本サービスでは、日用品など最大5kgまで積載することが可能です。荷物と機体の重さを合わせると25kg以上となり、約7km離れた地点まで配送を実施します。

なお、本サービスは航空法に基づく「補助者無し目視外飛行」と「最大離陸重量25kg以上の無人航空機の機能及び性能」の承認下でのサービスとなります。

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