医療AIプラットフォーム技術研究組合(HAIP)を設立

「医療AIプラットフォーム技術研究組合」(略称「HAIP」)を設立
~医療AIサービスの普及・発展に資する基盤技術の社会実装に向けて~

2021年4月1日 プレスリリース
・ 医療AIプラットフォーム技術研究組合
・ 日本ユニシス株式会社
・ 株式会社日立製作所
・ 日本アイ・ビー・エム株式会社
・ ソフトバンク株式会社
・ 三井物産株式会社

◆ 概要

日本ユニシス、日立製作所、日本IBM、ソフトバンク、三井物産は、医療AIサービスのさらなる普及・発展のため、技術研究組合法に基づき、厚生労働大臣および経済産業大臣の認可を得て、2021年4月1日に「医療AIプラットフォーム技術研究組合」(Healthcare AI Platform Collaborative Innovation Partnership、略称「HAIP」)を設立しました。

技術研究組合とは、複数の企業や大学、独立法人などが協同して試験研究を行うために、技術研究組合法に基づいて、主務大臣の認可により設立される非営利共益法人であり今回設立するHAIPは、医療AIサービスの普及・発展に資する業界共通の基盤技術の研究開発を行います

HAIPによる研究開発の成果は、誰もが活用できるようにオープン領域として公開することで、医療AIサービスのさらなる普及・発展に貢献し、医療の質の確保や医療関係者の負担の軽減を目指します。

・ 医療AIプラットフォームのイメージ

◆ 事業の概要・体制

HAIPは、医療AIサービスの普及・発展に資する業界共通の基盤技術の研究開発を行います。具体的な試験研究領域は、下記の通りです。

1. 高度で先進的な医療AIサービスを、メニューとして一元的に提供するポータルサイト機能を有するシステムの研究開発

2. 医療関係者などがポータルシステムを利用する上での本人認証(多段階・多要素認証)、データ転送時の暗号化技術などのセキュリティー領域の研究開発

3. ポータルシステムと医療AIサービスを接続するための規格であるAPIの研究開発

4. 1、2および3を共通基盤として医療関係者などが円滑に利用できるよう、5Gを活用した医療AIサービスの実用化に即した機能などの要件を整理するための研究開発

5. 医療AIサービスの開発ベンダーや研究者向けにデータ提供を仮想環境において実現して、物理的なデータ拡散を防止する技術などの研究開発

◆ 期待される成果

業界共通の基盤技術の開発により、迅速かつ経済性に配慮した上で、

・ 医療機関だけでなく、民間の健診センターや保険会社なども簡便かつ安心して医療AIサービスを利活用できる環境構築

・ 革新的な医療AIサービスに関する研究開発の後押し

を実現することにより、安心・安全な医療AIサービスの普及・発展に貢献して、医療の質の確保や医療関係者の負担の軽減、ひいては「医療分野におけるSociety 5.0の実現」の一助となることを目指します。

なお、技術研究組合は制度上、研究成果を基に株式会社に組織変更することが可能であるため、将来的にはHAIPを株式会社に組織変更して、研究成果の事業化や社会実装を目指します。

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